「国語が得意で、最初は国語の先生を目指していたのだけれど……」 先輩薬剤師さんインタビュー

更新:19/1/23

理数が苦手で、国語が得意だったから国語の先生を目指していた

文系から薬剤師として活躍している人に、薬剤師になろうと思ったきっかけや、薬剤師になるまでの話、薬剤師を目指している人へのアドバイスなどを聞いてきました!(関連記事:理科も数学も苦手なんだけど、薬剤師になれる?

今回取材させてくださったのは、ドラッグストアで働いている20代女性の薬剤師、ゆかさんです。

──薬剤師になろうと思ったきっかけは何ですか?

まず、私はもともと国語の先生になりたくて、大学は教育学部に行こうって思ってたんだよね。でも、人前で話すのはあまり得意じゃないし、教師の免許を取っても教員採用試験に受かるのは狭き門って聞いて……。将来の生活を考えると、教師は辞めようと思ったの。

だけど、他にやりたいことがなかったから進路が決められなくて。そんな時に母親から「薬剤師って楽しそうじゃない?」って言われて、ちょっと医療系にも興味あったから、薬剤師になるために薬学部に進もうって思ったよ。

──その薬学部に入るために、どのくらい勉強しましたか?

もうね、毎日勉強してた。

薬学部って理系だけど、その理系科目が苦手だったから……。中学生の頃のテストは、得意な英語と国語は90点以上で、苦手な数学と理科はいつも60点くらいしか取れなくて。それでも進学校に行きたかったから、苦手を克服するために毎日しっかり予習復習を続けて、わりと真面目な学生だったんだけどね。

高校生になっても相変わらず理系科目は苦手なままだったよ。でも、「人より理解する時間がかかってもいいから、あきめないで少しでも点数を取れるように努力しよう!」って決めて、勉強を続けてた。なかなか伸びない点数にあせりを感じながらも、あきらめることは絶対にしなかった。自分で決めたことだからね。

それでなんとか、薬学部に受かることができたよ。

──文系が得意で理系が苦手なのに、その苦手を克服してまで薬剤師になることをあきらめなかったのですね!そこまで頑張れる人って、なかなかいないと思います。

理系科目が苦手でも薬学部に入るってことは、別にめずらしいことじゃないよ!

これは実際に薬学部に入ってから気付いたことなんだけどね、たしかに理系が得意な人は多いけど、苦手な人もかなりの人数いたの。文系が得意、理系が苦手、っていうのが自分だけじゃないんだって知って、少し安心したよ。

──でも、理系科目ができないとダメなんですよね?やっぱり苦手だと大変そう……

理系科目ができないとダメっていうなら、私は今こうして薬剤師やってないよね。

高校生になると理科という科目は、化学、生物、物理って細かく3つに分かれるの。それで、薬は化学物質だから、薬剤師になるためには化学の勉強は欠かせないし。薬が体にどんな働きをするのか理解するために生物の知識も必要。薬の量を決めるために計算も必要。これだけ聞くと、理科と数学ができないと薬剤師になれないと思っちゃうよね。

もちろん薬学部の授業では理科も数学も使うけど、それ以上に薬剤師になるためには暗記科目って言われるような科目がたくさんあるんだよ。英語の授業とか、社会のような法律の勉強とか。理系科目がどんなに得意な人でも、暗記が苦手で点数が伸びない人はたくさんいたよ。

それに、私は文系で良かったと思うこともあるんだ。文章を速く正確に読む力があるから長文の問題もきちんと解けるし、問題文を読むのが速いから試験時間も有効に使えるし、国語が得意なことが有利になるの。

私は数学が一番苦手だったから計算問題でつまずくこともあったけど、薬学部は6年もあるから、1年生の時にできなかった問題は、6年生になるまでにできるようになれば良いんだよ!だから、努力する気持ちと忍耐力を持って少しずつ苦手を少なくしていけば、理系も文系も関係なく薬剤師になることができるよ!

──薬剤師になるのに、理系も文系も関係ないのですね!

そう。だから、文系だから薬剤師になれないなんて、決してあきらめないでほしい。

私は高校生になっても理系は苦手なままだったけど、人によっては、中学では苦手だったけど高校では得意になったっていう人もいるし。薬学部に入ってからも文系の人はたくさんいる。理系の人でも暗記科目が苦手な人もたくさんいる。「誰にだって苦手な科目はあるんだ」ということを忘れずに、しっかりと今できることを頑張って!

周りの人よりもちょっとだけ勉強に苦労することもあるかもしれないけど、その勉強する姿勢も薬学部に入ってから必ず役に立つよ。

監修

みどり

都内の製薬会社でDI・学術担当として働いている、現役の薬剤師。ドラおじさんの薬剤師・転職相談室では、全国の若手薬剤師を代表して質問をドラおじさんにぶつけていますが、ここでは私がぶつけられる側です。薬剤師経験を生かして、どんな相談にも一つひとつ真剣に答えていきます。

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